欧米シーンのみに囚われず、気鋭のアーティストを招聘しているFRUEは、アンダーグラウンドなダンス・ミュージックのフリークたちにとって、人気パーティーとして定着しつつある。今回、人肌恋しくなる11月の夜に2晩に分けて、FRUEがUNITの不定期イベント”root & branch”と共同主催でお届けするパーティーのキーワードはズバリ、ベース・ミュージック。
2000年代後半に隆盛したポストダブステップ以降、よりジャンルレスに波及しつつあるこのジャンルだが、近年ではテクノや音響/インダストリアルからハウス、さらにはワールド音楽まで、“ベースマナー”を取り入れたユニークなエレクトロ・ミュージックが多く出現している。そのなかからFRUEと”root & branch”がセレクトしたのは、Clap! Clap!とVesselの2組だ。

第一夜となるroot & branch / FRUE presents “It’s a Jungle in Here“の11月7日に登場するClap! Clap!は、イタリア人プロデューサーのクリスティアーノ・クリッシが“空想上の島の音楽”をテーマに立ち上げたプロジェクト。アフリカの伝統音楽とも共通するトライバルなグルーヴをサンプラーやリズムマシンを駆使して、ゲットー/ジュークなどのベース・ミュージックへ落とし込んだ1stアルバム『Tayi Bebba』は、いわゆる辺境系ベースミュージックの枠を越えた完成度で、クラブ系以外のフィールドでも大きな話題となった。
そんなClap! Clap!にとって待望となる初来日公演を迎え撃つのは、FRUEに出演経験のあるThomash。サンパウロのアンダーグラウンドパーティー“VOODOOHOP”を主催し、スロウなBPMを軸に独自のサイケデリック・テイストを持ったThomashは、テクノ/ハウスに限らずジャンルレスなミックスを聴かせ、常に新鮮な刺激を提供してくれるだろう。

Clap! Clap!の躍動的なグルーヴを“陽”とするならば、FRUE-We Are Rolling-第二夜に登場するVesselは、まさに陰。VesselことSebastian Gainsboroughは、新世代のブリストル・サウンドを聴かせるアーティスト集団“Young Echo”の一員としても活動する。ShackletonやAppeblim、Perveristなどのアーティストの影響を公言する彼らは、2013年作の『Young Echo』にて、グライムから実験音楽までをブリストル流儀とも呼べるメロウな世界観で纏め上げたサウンドを提示。また、Vesselはソロ・アーティストとして先鋭的な電子音楽をリリースする、米国レーベルのTri Angleから2012年に『Order Of Noise』を発表し、パンクやノイズをフィードバックさせ、ベースミュージックを通過したダークなテクノ・アルバムとして高い評価を得ている。
そんな若きベース系アーティストの才人であるVesselともに第二夜を彩るのは、Raster-Nortonの実力派Kangding Ray。2014年リリースの『Solen Arc』では、インダストリアルで退廃的なサウンド、2014年のLabyrinthでの呪術的なテクノ・セットも好評だった彼のパフォーマンスも見逃せない。

アフリカンでトライバルな“動”のグルーヴを展開する第一夜、インダストリアルやテクノといったキーワードで“ダークサイド”を追求する第二夜・・・・今回、FRUEが提示するのは、ベース・ミュージックから派生した光と影という2つの異なる世界。それは、同時にダンス・ミュージックにおける“陰と陽”であり、ダンス・ミュージックにとって必要不可欠なグルーヴをベース・ミュージックという視点で紐解いた実験(宴)でもある。ダンス・ミュージックのフリークはもちろん、音楽好きなリスナーにとっても、今回のFRUEは、ベース・ミュージックという音楽の懐の深さを体感できる、またとない機会になるだろう。(伊藤大輔)

flyer

漆黒のクローム・ダブから暗黒のインダストリアル/ゴシックへと染まるブリストルの異端児Vesselと映像作家Pedro Maia。待望の初来日が決定!
Sonar、MUTEK、UNSOUND等の名だたる音響/テクノフェスを席巻する Audio Visual Show は必見。
加えて、昨年、設立15周年を迎えたドイツの電子音響レーベル〈ラスター・ノートン〉より、5枚目となるニューアルバム『Cory Arcane』を、10/30にリリースするKangding RayがLive/DJセットで出演!
なお、Kangding RayとPedro MaiaによるSpecial Live Cinemaが決まりました!この2人は、初組み合わせ。さて、どんな空間が立ち現れるのかご期待ください!

FRUE ~We Are Rolling~

11.28 SAT @ 代官山 UNIT / SALOON

【UNIT】
::LIVE & DJ::
Kangding Ray (raster-noton)

::Live::
Vessel (Tri Angle Records – Bristol)

::LiveCinema::
Pedro Maia

::DJ::
Chris SSG (MNML SSGS)

::Shop::
iftah ya simsim
甘巫甘星

【SALOON】
::LIVE::
CARRE

::DJ’s::
DRONE (Jelomu & Wata Igarashi)
Sapphire Slows
Licaxxx
Peco

::Flyer Image::
Yuriko Shimamura

::TICKETS::
ADV:3,500 yen
DOOR : 4,000yen

チケットぴあ [P] 279-969
ローソン[L] 78161
diskunion 渋谷CLUB MUSIC SHOP
diskunion 新宿CLUB MUSIC SHOP
diskunion 下北沢CLUB MUSIC SHOP
diskunion 吉祥寺
TECHNIQUE
JET SET TOKYO
DISK SHOP ZERO
UNIT店頭
※10/28からの発売となります。
http://www.unit-tokyo.com/
http://frue.jp/

presented by anitodai with nodoka

 

vessel1

Vessel [Tri Angle / from Bristol]
漆黒のクローム・ダブから暗黒のインダストリアルへ、ゴシックへと染まるブリストルの異端児Vessel。
ブリストルを拠点とするプロデューサー、セバスチャン・ゲインズボロのソロ・プトジェクト。
2011年にロンドンの〈Left Blank〉からデビュー、2枚の12”をリリース。ミニマルでテッキーな質感のダブステップやビートダウンで、ソングライティングやエレクトロニカを取り入れ一大潮流となったポスト・ダブステップ期に新風を吹き込み、自らの体にペインティングをしたゴシックなアー写でも注目を集める。
2012年に数多くの新鋭を排出し、ウィッチハウスの旗手として現れ、その後も新世代の電子音楽をリードする〈Tri Angle〉から発表したデビュー・アルバム『Order Of Noise』はポスト・クラシカルのエレガンスを帯びたダーク・アンビエントの幽玄的な音響空間にポスト・パンクを経由した飛び交う金属的なノイズやマシーナリーなテクノの骨格のリズムが混ざり合い、漆黒のクロームへと溶解した新感覚のダブを披露。
Vesselの音楽的なパーソナリティと作家性が強く打ち出された出世作となり、Ike Yard (Desire)やHyetal (Tru Panther)のリミックスを手がけ、新たなる時代を迎えたUKの名門〈Mute〉の先鋭エレクトロニック・ライン〈Liberation Technologies〉から12”を発表。2014年の〈Tri Angle〉からのセカンド・アルバム『Punish, Honey』ではノイズやニュー・ウェイヴ色が濃くなり、クロームからスチールな質感へと移行、更なる暗黒へと突き進み肉体性を高めたインダストリアルな作品となる。
また、ブリストルの新世代プロデューサーによる複合コレクティヴ Young Echo (RAMP)の一員であり、El KidとJabuとのKilling Sound、KahnとのBaba Yagaといったユニット、ReiやPanther Modernなどの変名義でも活動。80年代ポスト・パンク期より育まれるブリストルのハイブリディティを受け継ぎ、ジャンルにとらわれることなく現代の感性で新しいサウンドを紡ぎ出すUK屈指の異端児。

 


 

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Kangding Ray – Secret Thirteen Mix 108 [reupload] by Secret Thirteen on Mixcloud

 


 

Pedro Maia – ペドロ・マイア
前衛映像作家。1983年ヴィラ・ド・コンデ(ポルトガル)生まれベルリン在住。
淡い、とろけるような美しいサウンドスケープを綴る実験的なミュージシャンと息のあったコラボレーションを多数展開している。
アニマル・コレクティブの中心メンバーであるPanda Bear、ソニック・ユースのギタリストLee Ranaldo、坂本龍一やジム・オルークとのコラボレーションで知られているFennesz、デトロイトの人気前衛レーベルGhostly InternationalからリリースしたJACASZEK、Demdike Stare, Andy Stott, Sandro Perri, Pole, Shackleton, Tropic of Cancer, Porto Remix Exemble等々。
また、短編映画の監督でもあり世界各国の映画祭やギャラリーに出展している。
世界最古の短編映画祭「オーバーハウゼン国際短編映画祭」、ヴィジュアルアートの最先端の映像展「ランコントル・アンテルナショナル・パリ・ベルリン・マドリッド」、アルメニア現代美術館、バルセロナ現代美術館、Curtas Vila do Conde(ポルトガル)、SPLIT FILM FESTIVAL(クロアチア)等々。

 


 

Wata-Igarashi

Wata Igarashi(Drone)
東京出身、DJ・プロデューサー、DRONE主宰。 ディープテクノサウンドをベースに、アンダーグラウンドエレクトロニックミュージックの最深部を探求する。 ロンドン、マドリッドで過ごした幼少期やギターリストとしての活動を経て、彼の創りだす深いサウンドスケープの核心には、情動を揺さぶる波動が潜在する。 これまで、Gynoid Audio、 Sienna Obscureなどから作品を発表。最新作はMariana Waxより今年5月にTr_nch、Mike Parkerとのスプリット12″としてリリースされた”Valve”。
http://www.wataruigarashi.com

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Jelomu(Drone)

 


 

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CARRE
1970~80年代インダストリアル・ミュージックの意匠、メソッドを継承しながらも、90年代以降のエレクトロニック・ミュージックをはじめとする様々なエッセンスをオリジナリティに溶かし込んだストイックな作風で知られるNAGとMTRによるデュオ。近年ではENDON・那倉氏主宰気鋭レーベル「G.G.R.R.」の異色コンピレーション『Tokyodionysos』への参加や、ZENOCIDE音源をモデュレート / エディットした作品『Veronica Puts On Silk』に参加。今年待望のニューアルバム『Grey Scale』をリリース。

 


 

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Sapphire Slows [Not Not Fun / Big Love]
東京在住の若きソロ・プロデューサー。シンセサイザー、打ち込み、サンプリングなどを使い作り上げたトラックに浮遊感のあるヴォーカルをのせ、実験的でありながらも美しく耳に残る独特な世界を作り出していく。2011年に寝室で楽曲制作を開始し、アメリカと日本の名門インディー・レーベルからデビュー。瞬く間に世界中のアンダーグラウンド・シーンから注目を集め、すでに2度の北米ツアーとヨーロッパ・ツアーを行い、今年パリで開催されるRed Bull Music Academyにも参加するなど海外でも勢力的に活動中。

 


 

licaxx
Licaxxx
1991年生まれ。ビートミュージックを中心にファンキーかつ骨太なプレイを心がけたDJスタイルで都内を中心に全国のあらゆるジャンルのパーティーに出演。オーバーグラウンドな活動をしながらもアンダーグラウンドなプレイに注目が集まっている。2.5D、Dommuneなどの主要インターネットメディアにも出演。また、DJ以外のビートメイカー、ライター、ラジオパーソナリティーなどの顔も持ち、音楽にまつわる様々な活動を行っている。

 


 

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Chris SSG
ChrisはMNML SSGSの創始メンバーの1人で、ブログが完結してからも東京でMNML SSGSとしてパーティーオーガナイズをしている他、Sound Gardenというチルアウトパーティーのレジデントを務めています。アンビエント、ダウンビート、エクスペリメンタル、シンセミュージックなどのサウンドを軸に、斬新でパワフルな音楽をプッシュしながらMNML SSGSの美意識を貫いています。