濃く、深い音楽体験は、時として忘れられない鮮やかなイメージを心のなかに残します。人生が変わるきっかけにもなるし、救われることもあります。
悩み、迷い、苦しい日々がいまだ続いている2020年秋。
『魂の震える音楽体験』というコンセプトの下、静岡県掛川市「つま恋リゾート彩の郷」で開催してきた野外音楽フェスティバル『FESTIVAL de FRUE』は、4年目を迎えます。
今年は、ハロウィーン満月の下、ジャジューカの妖しい生音で気が狂うまで踊りたいなぁと湧き上がった思いを軸に、フェスティバル全体のイメージをどう描いていこうかと考え始めた頃に、コロナがあっという間に世界中に広がってしまいました。ほんとうに残念ながら、ジャジューカ×オーブの来日は叶いません。中止となります。他、出演は決定している海外アーティストも興行ビザの申請はしましたが、来日はなかなか難しい状況です。最終判断は10/9(金)ごろ。
ただ、恐る恐るですが、人も外へ出だし、開きはじめてきました。もう我慢できないという思いもあり、『FESTIVAL de FRUE 2020』は、マスク着用、検温、消毒、手洗い、密にならない呼びかけや工夫など、世の中の基準に沿った感染症対策を一通り行い、慎重に開催します。国内在住のアーティストだけの開催となるかもしれませんが、FRUEの色がでるようなラインナップやタイムテーブルにご期待ください。とびきり美味しい食事やお酒もご用意しています。ライブ配信は行いませんので、フロアで笑顔を交わしましょう。
What is FRUE?
“魂の震える音楽体験” というコンセプトの下、FRUE(フルー)という “パーティ” を2012年3月よりスタートしました。
ジャズ、ロック、ワールド、テクノ、電子音楽など、様々な音楽のジャンルの中から、強く、深い、そして濃い精神性を携えているミュージシャンを、世界各国から日本に招聘しています。
文化や風土の異なる、豊かな精神や音楽に触れることで、凝り固まりがちな我々の意識が大きく振り動かされ、自身のキャパシティが更に広がって欲しいという願いの下、続けています。
経済が最優先され、人間関係が希薄になっていく社会状況の中において、国籍や人種、世代を超え、素晴らしい音楽に出会い、ともに魂が震える体験を分かち合うということは、とても重要なことだと考えています。
そして、芸術や文化活動が、経済を先導していくような”ふるう” 社会の到来を目指し活動しています。
なお、「FRUE(フルー)」には、勢いが盛んになる〈振るう〉、気力を充実させる〈奮う〉、能力を発揮する〈揮う〉、ふるいにかけてより分ける〈篩う〉、ふるえる〈震う〉などの意味があります。
イベントをプロモーションしながら、われわれの潜在意識下にある〈ふるう〉というイメージを刺激し、日常へと浮かび上がらせることができたら、世の中を賑わす活力になるのではないかと思い命名しました。
