【 ダンス大国ブラジルのサイケデリック最前線。陽気で妖気なマッドネス!VOODOOHOP が待望の再上陸!! 】

世界有数のクレイジーかつクリエィティブな都市のひとつブラジル・サンパウロで、Voodoohoopという、それこそ快楽主義の極みともいえるレイブ/パーティを主宰するThomashによって、この国へもたらされた新感覚のダンスミュージック。例えば、トン・ゼーやカエタノ・ヴェローゾといった伝説的なミュージシャンのサイケデリックな変態性をMacBookに取りこみ、BPM100前後のスローでまろやかなビートと交配させたトラックを数珠つなぎにしていく感覚、その感覚はものすごく新鮮、かつ中毒性があり、まるで足元から湧き出しつづける掛け流しのヌルい源泉に浸かっているようで、ひたすら気持ち良く、淡い刺激にみちています。

日本でも耳の早い音楽好きが、この新感覚のダンスミュージックの虜となり始めたように、世界各地でもこのダンスミュージックはじわじわと広がっており、スピリチュアル・エレクトロニック、チル・レイブ、スロー・ハウス、スーパー・ハウスなどと個性あふれるタグが付けられ、数多くのトラックやミックスがアップロードされ始め、新しいムーブメントが形成されつつあります。
そこで、そんな生まれたてのムーブメントを牽引するVoodoohopでThomashと活動を共にするトラックメーカーでありDJ、そして映画音楽をも手がけるM.RUXを、こだわり抜いたサウンドシステムが高く評価されている表参道・Ventに招聘します。

「Deep into “New” South America」と題した満月のFRUE、ウィリアム・バロウズが霊感を得るため南米のジャングルへ分け入ったように、”新しい”刺激あふれたダンスミュージックを感じに来てください。

◆イベントタイトル
– FRUE ~Deep into “New” South America~ –

◆出演者
=ROOM1=
M.RUX (Voodoohop)
YouForgot (UGFY)
PAradice (Life Force)

=ROOM2=
tba

◆2017年7月8日(土)@VENT

 

トライアングル、拡声器、様々な打楽器などを使って小暴れするシロ・バチスタ。密林のようなブラジリアン・リズムとジャズ×レゲエが絶妙に融合した”Mystics”。

ホラー映画で効果音として使用されることの多いウォーターフォーンという妖しげな楽器を操るシロ・パチスタの導入で始まり、まろやかで暖かいリズムの中で、フェンダーローズの美しい旋律とベースが泳ぎ、絡み合う”Lost DUB”。

New Zion Trio with Cyro Baptista
ニュー・ザイオン・トリオ・ウィズ・シロ・バチスタ

2016年にリリースされたニュー・ザイオンとシロ・バチスタのコラボレーション作「Sunshine Seas」。「ジャズ・ミーツ・レゲエのニュー・ザイオンと、ブラジルの名パーカッション、シロ・バチスタが夢の共演」、「レゲエとブラジリアン・パーカッションの奇跡のコラボ」などのコメントが添えられていたが、この組み合わせ、昨日、今日出会って何かを創り上げたというよりも、複雑に絡み合った長年のミュージシャン同士の交流が生み出した必然のコラボである。

NYの地下シーンで誉れ高いピアニストの1人、ジェイミー・サフト。ジョン・ゾーンのマサダや、ボビ・プレビット、日本のメルツバウなど、様々な形で彼のピアノと接点を持っているアーティストは非常に多い。2003年に日本で行われた、ボビ・プレビット、ジェイミー・サフト、スケーリックという布陣で行った一回きりのトリオ(当時、PongaともBeta Popesとも言われたが、結局どれでもなかったという…)の幻の一度きりの共演は、強烈な印象を残した。

そんな彼がジャズとレゲエ/ダブというお題に真っ向から取り組んだ、ニュー・ザイオン・トリオは、デビューアルバム「ファイト・アゲンスト・バビロン」で非常に高い評価を得た。ピアノジャズ・トリオというフォーマットを崩さずに、リズムセクションはルーツ・レゲエという絶妙なバランスがナノ単位でズバリとはまり、レゲエよりの作風でありがながら、ピアノの残響がダブ感を演出するという出来過ぎの作品だった。そんなニュー・ザイオンが、ブラジル人パーカッショニスト、シロ・バチスタを迎えカルテットで挑んだのが「Sunshine Seas」という作品だ。

サフトとシロも過去に何度となく共演を果たし20年を超える交友関係にある。サフトが、シロのプロジェクト「ビート・ザ・ドンキー」に参加したり、前述のジョン・ゾーン・セッションでも度々顔を合わせていた交流の成果が、ほぼ初期の段階ですでに完成品だったニュー・ザイオンのサウンドに、新たな感覚をもたらした。ある部分では過去2作で完全に煮詰まってしまったバンドを一度解体し新しい高みへと持ち上げているようにも感じる。

アルバムを聴くと、ニュー・ザイオンの作り出すダブ空間に、ブラジルのリズムが迷いこんだような錯覚を楽しめる。シロのパーカッション演奏は、あたかもアマゾンの密林の得体の知れない生き物の鳴き声や物音が、四方八方、頭の上から降ってくるようなマジカルな響きを加える。よくダブの世界を、森やらジャングルの中に例える人がいるが、更にブラジルのアマゾンの密林のサウンドが加わるのだから、これは凄いレコードである。

さて、そんなニュー・ザイオンとシロ・バチスタが、今度はライブで、この密林を日本で再現してくれる。しかも真夏の真っ只中に。またとないチャンス、良い予感しかしない。 (text by Hideki Hayasaka)

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